「PCの電源を入れてサインインしたのに、ブラウザやアプリが立ち上がるまで結局待たされる……」
そんなストレスを感じていませんか?実は、Windows 11には標準の「スタートアップ」フォルダよりも先に、最優先でアプリを起動させる「Run」レジストリキーという隠れた仕組みがあります。
今回は、記事で紹介された「サインイン後の数秒」を無駄にしない、上級者向けの高速化テクニックを解説します。
なぜ「スタートアップ」は遅いのか?
通常、私たちがアプリを自動起動させる際は「スタートアップ」フォルダや設定アプリを使います。しかし、ここにあるアプリはWindowsがデスクトップ環境を完全に整えた「後」に、優先順位を下げて読み込まれます。
一方、今回紹介する「Run」キーは、システムがサインインを認識した直後の非常に早い段階で実行を試みるため、体感速度が劇的に向上するのです。
実践:レジストリエディターで「Run」キーを活用する
この設定には「レジストリエディター」を使用します。システムの核心部を触るため、操作には十分注意してください。
① レジストリエディターを起動
Win + Rキーを押し、regeditと入力して実行します。
② 対象のパスへ移動
以下のパスをコピーして、エディター上部のアドレスバーに貼り付けます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
③ 起動したいアプリを登録
右側の空白部分で右クリックし、**「新規」→「文字列値」**を選択。
名前に「アプリ名(例:Browser)」と入力します。
作成した値をダブルクリックし、「値のデータ」にアプリの実行ファイルのフルパス(例:C:\Program Files...)を入力してOKを押します。
さらなる裏技:スタートアップの遅延をゼロにする
Windowsには、システムの起動を安定させるために、スタートアップアプリの実行を数秒間遅らせる「スタートアップ遅延」という仕様があります。これを無効化することで、爆速化が完成します。
レジストリで
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Serializeを開きます(なければ作成)。StartupDelayInMSecという名前の「DWORD(32ビット)値」を作成します。値を
0に設定します。
注意点:やりすぎは禁物!
この「Run」キーは強力ですが、あまりに多くのアプリを登録しすぎると、逆にサインイン直後のシステム負荷が高まり、デスクトップの表示自体がカクつく原因になります。
ブラウザ
チャットツール(Slack/Teamsなど)
メモ帳
など、「席についたらまずこれを開く」という数個に絞るのが、真の快適さを手に入れるコツです。
まとめ
標準のスタートアップ設定で満足できない方は、ぜひこの「Run」キー活用と「遅延ゼロ設定」を試してみてください。毎朝の数秒の積み重ねが、あなたの生産性を大きく変えてくれるはずです。